2008.05.07
2007.11.11
BuyNothingDay企画

11/24 (日) Buy Nothing Day 企画
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畑から!愛の媚薬。
手作りチョコレートワークショップ
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あのチョコレボなどで、噂のSlowWatercafeのフェアトレードチョコレート、
中身のスパイスと同じものを、今年は日本でも、畑で育ててみました。
11月24日は、BuyNothingDay(無買デー)は1年に1日だけ、何も買わずに過ごしてみようという日。
買わずに、育てた作物を、お金を使わずに、楽しみながら収穫して、
スパイシーなチョコレートを手作りしてしまいましょう!
千葉のSWc畑にて、チョコレートの中身にする、落花生、唐辛子、ショウガなどを収穫!
2月のバレンタインデーまでに3回ほどで、畑から手作りチョコを作ります。
(おばあちゃん写真家をめざすスタッフが写真撮影。写真と一緒にプレゼントもいいかも!)
11月24日(土)、大宮駅のシーノ大宮でNPOみれっととさいたま市教育委員会主催の
SlowWatercafeのフェアトレードについてトークイベントがあります。
10時から12時の講演終了後、バイオディーゼルカーに乗って畑にGO!
または、畑のある千葉の千城台駅に14時00分に集合、夕方までの作業です。
日時
講演会 :10時から12時(申し込み/詳細は下記リンクより)
WS集合 :12時30分 大宮駅(詳細はメールにご連絡します)
または、14時00分 千城台駅
持ち物:お弁当(おむすびは多めに持っていきます!)汚れてもよい服、タオル
夕方(遅くとも17時くらい)までの作業になります。
ワークショップ申し込み info@slowwatercafe.com まで
お名前とご連絡先(電話)をお知らせ下さい。
今後のWS日程(予定:変更の可能性あり)
1月10 日(土)
2月 3日(日) イベント<SPICY VALENTINE>にて
2006.12.10
道具と機械のあいだ
お義母さんが旅行中、出勤前に、お義父さんの様子を見にだんなさんの実家に行った。お義父さんは、わりと元気に冬の朝を楽しんでおり、むしろ「果物でも食べて」と私をきづかってくれ、沢山楽しい話をしてくれた。カメラが好きなおとうさん、今70歳なんだけど、なんと16歳の頃から8ミリビデオを手に入れて使っていたんだって。お気に入りのカメラを背負って、日本のあちこちに一人旅をした。でも、最近の携帯電話や、パソコンに関しては、取り入れるのに出遅れてしまって、今では使いたいと思っても、全然ちんぷんかんぷんで分からないんだと、少し残念そうに言った。
でも、今、ピカピカしたフロアーで、自動録音の放送を繰り返しながら売られている、携帯電話やパソコンと、おとうさんが16歳のときに手に入れて、家族の様子や、旅を記録してきたカメラって、同じ次元のものなんだろうかと、疑問に思うと私は言った。確かに、携帯やパソコンが使えると便利ではある。でも、3ヶ月おきに、どんどんモデルチェンジをし、CMから流れてくるものに買い替えて、新しい欲求を自分の中に生んでゆくような"モノ"と、自分の足で歩く時間のなかで付き合ってゆくのに選んだ「道具」とは、どこか異質な気がする。今度おとうさんのビデオやカメラを見せてもらいながら、また考えることにした。
ひとつ、思い出したのは、サリナスのチョコレート工場。もともと、スイスやイタリアで活躍していた機械のお古(きっと、ベルトコンベアー式の大規模な工場に技術革新があったんでは。)を、エクアドルのサリナス村が譲り受けたものなのだが、この機械たちの佇まいは、はっとするほど美しい。言葉で上手く説明にするのに困ったけれど、「なんだか、"機械がちゃんと道具だった頃"を思い出させるような機械」だよね、と同じく産地に行ってきた真由美さんと話していた。
道具と機械のあいだ。その決定的な違いはまだ分からないけど、どちらかというと、道具に近い方がそこに流れる時間が豊かであり、「美味しそう」なもの「素敵そうなもの」が作れそうだ、という直感がある。そして、道具と共にそこに居る、"ひと"の手や顔が、くっきり見える気がする。サリナス村のチョコレートみたいに。
2006.04.05
パプアニューギニアンエコバッグと熱帯雨林
熱帯雨林の楽園、パプアニューギニアの人たちのエコバッグ文化。特に男の子が長い手に素敵なデザインのカゴをぶらさげている景色が素晴らしい。サイザル麻カブヤのエコバッグで、私たちもこういう文化を作って(とりもどして)いきたいと、思いました。なので、お裾分け。(現在、カフェスローの2階で開催しているTシャツ展と併設で、エコバッグ5種類と共に、写真も展示します。もうすぐカブヤの新製品も入荷します!)
パプアニューギニアンエコバッグ




NGOアンバサダーとして、スローウォーターカフェのフェアトレードの活動を伝えるために乗船したピースボート。途中で1日のみ寄港したパプアニューギニアは、素晴らしい国でした。日本から南に5千キロ、オーストラリアの北に位置する、世界で 2番目に大きな島ニューギニア島の東側半分と600あまりの島々からなります。私たちが降りたのはラバウルという港。

人々はみな、例えば保険とか明日の仕事とか、変な不安を抱えずに、今を生きてるような、いい顔をしています。車への課税額が大きいので、道路を走っている車の数は極端に少なく、まるで電車のホームのように道路じゅうに、車に乗るのをのんびりと待っている人たちがいます。地面に座って友だちとおしゃべりしたり、30対30くらいでラグビーをしていたり。あまりにも単純に今を楽しんでいるようで、待っているような、待ってはいないような。夕焼けも綺麗。ひるがえって、日本では、一人一台の車に座って、渋滞中の道を待っていることの滑稽さ。道路の正しい使い方をはじめて見た気がしました。
それから、この国では、シェルマネーという貝殻のお金が、今も一部の村落において流通しています。一方で『シェル石油』もしっかりとあるんだけど。私たちは、知り合ったミスターロレンスの山奥のお家に連れて行ってもらい、お土産にシェルマネーと椰子の葉のエコバッグをもらいました。そこは、焚き火と家の他は何もない、虫や鳥やカエルの声に包まれた静かな場でした。
←地元のオシャレお兄さんは、シェルマネーをチョーカーにしている。
←シェル石油のロゴ、シェルマネー風に変えちゃえばいいのに!と思う。

市場には、野菜の他、狩猟採集してきた作物が所狭しと並んでいます。みんなが口の中を真っ赤にして噛んでいるのは"ブアイ"という実。ビートルナッツを割って中の丸い実を取り出し、松の芽のようなマスタードに石灰の粉をまぶして一緒に噛みます。すると化学反応を起こして口の中が赤くなってきます。口にたまった汁は飲み込まずに吐き出します。しばらく口にしていると気分が変わってくるみたい。部族間の争いが絶えなかった時代には訪問時にお互い持ち寄ったというカヴァにしても、この実にしても、すぐにカッとなったちしがちな、人間の(とくに男!)危うさを知っている人たちには、植物の力を借りる知恵を見いだしてきたんだと思います。
それから、特筆すべきは、エコバッグ!バスをつかまえに行こうと街を歩き出してから、市場に至るまで、ほとんど全ての人がエコバッグを持っています。椰子の葉っぱでできた、シンプルな作りながら、そのデザインは思い思い。老若男女、とくに男の人がかっこ良く、カゴバッグを小脇にかかえているんです。思わず、ファッションチェック!(フォトライブラリ)
一緒に乗船していた田中優さんによると、パプアニューギニアは最後の熱帯雨林。急速な伐採で、世界でも希少な原生林が破壊されている地域だそう。森林栽培のコーヒーはないのかなあ。飲んでみたいなあ、と検索していると、グリンピースがパプアニューギニアの熱帯雨林を守る取り組みをしている事を知りました。早速リボンを送ってみたよ。

2006.03.21
NGOアンバサダー
今、ピースボートのNGOアンバサダーとして、2週間会社からひとり飛び出し、南太平洋の船の上にいます。ピースボートと日本の若者NGO5団体の代表との共同プロジェクトで、環境や貧困や南北問題などをテーマにクルーズしてきた参加者(800人!)の、帰国後の活動の受け皿を提示するために乗船しました。
今日、洋上でシンポジウムを行い、私はフェアトレードの話を中心にしました。参加者の人たちの話も聞いて、SWCであたためてきたとあるプロジェクトを一緒に立ち上げる仲間ができました。明日朝7時からミーティングで、もうそろそろ準備して寝なくちゃなので、詳しくは明日。一緒に乗船している田中優さん、辻信一さん、前北ミヤコさんにも、それぞれアドバイスをもらいにいきます。その結果も一緒に報告しようとおもってます。
フィジーは雨宿りの国。いや、雨が降っていなくても、大人も、子どもも、みんな樹のしたにいます。
フィジーの伝統、丸くなって瓶を囲み、カヴァを飲む儀式があります。それを街中で新橋の居酒屋みたいに、普通にやっているディープなお店へ。植物の根っこであるカヴァは、ダウナー系な飲み物。平和で、争いとかどうでもいいような気分になります。昔は部族間の訪問時などは、カヴァを持って隣の村に行ったそう。飲むと、自分が植物の根っこになったような、不思議な気分になります。こりゃあ、人間のすぐカッとなる危うさを知っていた先住民の人たちの知恵だなあと感じます。
*NGOアンバサダーの仲間
*景色についてのこと
*ピースボート参加者の仲間
など書きたいことはいっぱいだけど、通信速度が遅いので、ひとまず、また明日書きます。
2005.10.04
エマダツィー queso con aji?
![]()
*写真はそれぞれ、エクアドルサリナス村の市場と、リオムチャーチョの農園の唐辛子!
SWcのトップページでは、カカオの旅が一段落して、次に出てきたのは唐辛子!とうがらしがどんな旅をして何処に行き着くか、乞うご期待!以下は、SWcメンバーの一人、辻信一さんからのお土産話。ほんのちょっとお裾わけ。
『ブータンがまた、もろ唐辛子の国なんだ。みんなヒーヒーいいながら食べるのです。
唐辛子は「エマ」と言います。日本で言えば味噌汁みたいな国民食が「エマダ
ツィ」、つまり唐辛子チーズ。こんどのゼミでは写真を撮るとき、チーズでもキム
チーでもなく、「エマダツィー」と言うことになっている。チーよりツィーのが口の
形がいいんです。やってごらん。
keibo』
夜のオフィスでひとり、つぶやいてみる。あ、フランス語風になっちゃった。。。
2005.03.04
展示『小さな村のたからもの』
SWC新事務所の隣のギャラリーで、(国分寺カフェスローの2階)コーヒーや雑貨の産地であるインタグ地方の暮らし(暮らしの道具、食、産業、子ども、フェアトレードグッズの種)を紹介する。企画展をやってます。ぜひいらしてください。
エクアドルへようこそ。南米赤道直下にあるこの国は、日本の約3分の2、人口約10分の1の小国です。経済的にも貧しく、政治的にも無力なこの国に、今、世界中の注目が集まっています。それは、3万5千種に及ぶ植物種が存在し、様々な方言を持つ13の言語が話されているという、その類い稀な文化的・生物的多様性ゆえです。
6000メートルを超えるアンデスの山と、それを取り囲む山麓の雲霧林から、東部アマゾン源流地帯や西部海岸地帯の熱帯雨林まで、様々な生態系がモザイクのようにこの国の国土を作り上げています。
しかし、この地上の「楽園」エクアドルは同時に、近年世界でもっとも急激な森林破壊・出生率増加・土壌浸出などに見舞われている国でもあります。すでに9割以上の森林が失われたとも言われています。そのようなエクアドルで今、その豊かな文化や生物多様性を損なわない、持続可能な地域発展のあり方を模索する動きがあちこちに生まれ、ひとつの大きな流れになろうとしています。
そのひとつ、インタグコーヒーの里、森と2つの川に寄り添った小さな村を御紹介します。環境破壊型の鉱山開発を拒否し、持続可能な生活を選び続けているフニン村の暮らし。この村の人たちにとっての「たからもの」とは一体なんなのか、ゆっくり探してみてください。
●『小さな村のたからもの』
南米エクアドルコタカチ郡インタグ地方フニン村の民具や、森のひろいもの、フェアトレードグッズの種、写真による生活の様子を展示します。一部販売もあります。
【場所】国分寺カフェスロー2F ギャラリースペース
【会期】2005年3月3日〜3月14日まで
*実はこれ、有楽町無印良品の2階のギャラリーでのATELIER MUJIの企画展示にインスピレーションを得ています。無印のATELIER MUJIの担当者のひと、来てくれたらうれしいな。たからものーエクアドルを旅してー展を、MUJI有楽町でやりたいです!
グッズマイレージ
SWcのできた元でもある環境NGOナマケモノ倶楽部のメーリングリストでの「何でわざわざ地球の裏側から多くのエネルギーを使ってコーヒーや水筒ホルダーを輸入しているのですか」というご質問にお答えしたメールです。大好きな水筒ホルダーだけに長くなってしまったのですが、転送や、転載のリクエストもいただいたので、ここにも掲載します!今日の水筒の中身は甜茶!雪でも花粉は飛んでるみたいです。
**さんみなさん、東京のハチドリ藤岡です。水筒ホルダーについて遅くなりました。水筒ホルダーの「グッズマイレージ」を調べたら、2万km×60g=12t・kmでした。(ただし袋型タイプの場合。片掛型は、2万km×100g=20t・km「フードマイレージ」の他に「グッズマイレージ」という概念もあるようです。)
下の質問のおかげで、なんだかSlothmlの顔がみえてきて、面白くなったと思います。原発の運動に関するメールでもそれぞれの場所でそれぞれのハチ鳥が「私にできること」を考えている景色が想像できました。中村さんのメールで署名の大事さを感じました。こんな風にみんなで「反芻」してみることはナマケモノ的で大事だと思います。
**さん wrote:
「これからは、ないもの、を外から持ってくることではなく、そこに、あるもの、を探すことなのではないでしょうか」この考えはとても賛成できます。だったら何でわざわざ地球の裏側から多くのエネルギーを使ってコーヒーや水筒ホルダーを輸入しているのですか。
私は、SlowWaterホルダー(カブヤの水筒ホルダー)の、1)モノ自体、2)それが作られる風景、3)(産地と使われる土地の双方で)生んでいる効果 が好きなので、水筒ホルダーの企画と輸入をしています。なので使い手兼売り手としてお答えします。
日本とエクアドルの双方で「そこにあるものを見つける」のに、わざわざ12t・kmの水筒ホルダーを持ってくることが必要だと思うからです。
実は、ペルーのおばあちゃんが作った伝統の織布を使ったペットボトルホルダーがあの商品のきっかけです。学生のころ、そのホルダーに水筒を入れて学校に行くのが嬉しくて毎日ぶらさげていたのですが、おかげで自動販売機を使うこともなくなり、とても気分よく過ごせました。友だちに「それお洒落だね」と言われる度に、売っていたお婆ちゃんの佇まいを思い出し、彼女がクスコの町で元気でいることを願いました。
日本中の自動販売機の消費電力は、原発1基分。1年間に日本でゴミになるアルミ缶を作るための電力で、だいたい原発もう1基分だそうです。アルミだって何処かの鉱山からやってくる。それと「アンプラグ」できた、ということももちろん気分がよかったですが、砂糖の含有量のすさまじい清涼飲料水を飲むこともなくなり、身体も気持ちがよかったです。単なる水筒ホルダーなのに、そうやって毎日の暮らしや体に長く影響し続けて、ある意味、ペルーのお婆ちゃんに魔法をかけられたような感覚でした。
でも、確かに輸送のエネルギーや汚染を考慮したら、これを持ってくる意味があるとは言い切れない。では、どうしてそれでも作って売っているのか、それはこうです。
まず上で感じたような「気分のよさ」を、私は他の人にも伝えたいと思いました。エネルギーを大量に使う暮らしから少しでもアンプラグした「自由」な感じと、その暮らしを違う位置から見る目を持ったような感覚。「ひとつできたから次もできそう」という希望。そして、ペルーのおばあちゃんのように自分が住んでいるところから離れた人の作ったものや、ものから垣間見える暮らしを愛しいと思える気持ち。その全部が混じった「身体の感覚」を伝えるために、水筒ホルダーを作ってもらいました。
持ってる人は御存知のように「水筒を持ち運ぶ」機能だけでなく、ホルダーそれ自体がある種のお守りというか、シンボルでもあり、実際はどうしようもなく自動販売機のような様々なものに依存している自分のことを確認し、でもなんとかそこから少しでも抜け出る道を探そうとするための、自分への約束みたいなものだと思います。
だから、別に水筒ホルダーじゃなくたっていいんです。水筒ホルダーの販売を通して「水筒ホルダー的なものが、自販機や原発に頼る暮らしに代わる文化の1つとして広まる」ことに寄与できればと思います。確かに、@@さんのおっしゃるとおりカブヤで作らなくてもいいですよね。全国各地の色んな素材でできたら素敵ですね。「駅弁フェア」みたいに「全国水筒ホルダーフェア」を東京駅で開いてみたら楽しそう!(水筒ホルダーを作るのによい国産の素材があれば、是非教えてください。実は、西表島のアダンの繊維を泥染めして、試作品をいくつか作っていただいています。)
でも、地上の資源だけでも世界にいろんな素材がある中から私はカブヤを選びました。どうして国産の繊維でなく、エクアドルのカブヤで作るか、それは以下です。
ナマケモノ倶楽部と縁の深いインタグ地方には、このカブヤ(竜舌蘭)が自生しています。一方でそこでは、政府や多国籍企業によって環境破壊型の鉱山開発が計画されていて、もし住む人たちが開発を受け入れてしまえば、森や川が汚染され、生態系の仕組みが壊されてしまう上に、わずか20年でその土地は廃虚になることが分かっています。それでも、開発のお陰で医療施設が整えられたり、もっと世界のことを知るために教育が整えられると聞けば、土地の人の心は動いてしまうかもしれません。
そんな中で、生態系を持続可能に保ちながら生活の質をあげるために、コーヒーの森林栽培と並んで立ち上がったプロジェクトが、この「カブヤ編み」です。それまで、飴をひとつ買うにも男の人たちに聞いていた女性達が集って生産者組合を組織し、この繊維で民芸品を作りはじめました。同世代の女の子たちが、子供をあやしたり鍋を火にかけたりしながら編んでいるカブヤのグッズは、それが作られる風景ごと、好きになれる商品でした。価格は現地の人に決めてもらいます。例えば3時間程で完成する水筒ホルダー2つで、男性が一日中畑で働いて稼げる額より、少し多い価格です。
仕事の現場が素敵ならば、できあがるモノも当然よいものになります。最初は、2色程度で編み方も簡単なもののみだったのに、日本から発注を重ねるごとにパターンや色数、参加するメンバーも増えて、多様性のある素敵な商品になり、お客さまにも御好評をいただいていますし、日本に着いた箱を開ける際はこの上なくワクワクします。
最初は水筒ホルダーのように、こちらから提案し、パターンから一緒に検討するという形だったのが、最近は「日本人はこういうものを使ったほうがいいのでは?」とエコバッグが女性組合から私たちSlowWaterCafeへ提案されたり、エクアドル国内の市場や店でも少しずつ売れるようになっています。また当初は「男性に対して女でもできることを示すために、女だけの女性組合にした」と聞いてなんとなく「こわっ」と思っていたのですが、最近では、女性が習いに行く際にそのだんなも付いていって横でやっているので、男の人も密かに編めるそうです。男性が彼女たちの仕事に敬意を持っている証拠だと思います。
カブヤの産業としての見直しは、現地の暮らし自体にも影響しています。インタグはテレビなどもまだ普及しきっていない辺境の地域ですが、ナイロンの紐が入ってきています。そして馬の鞍や家畜の紐に使われてきたカブヤが、安く十分に丈夫なナイロンにとってかわろうとしています。カブヤ(竜舌蘭)から繊維を取り出して綯うのには時間がかかりますが、紐はお金を出しさえすればいいわけです。こうして、地上にある資源で何かを作る、という貴重な技術が、継承されずに、途絶えかけています。
そんな中、カブヤ編みの生産者組合が商品を日本に輸出しているのをきっかけに、または、エコツアーで訪れた人々が「素晴らしい手仕事だ!」と誉めるのをきっかけに、その文化がもういちど見直されつつあります。「実は私もできるよ」と名乗り出た誰かがその業を披露したり、年輩の人に習う約束を取り付けたり。現に私はそのような現場に、何度も居合わせました。こうして村の自然や伝統について学びなおしているインタグの若者の態度に、私はとても憧れます。このようにスローな暮らしへ転換する必要性やインスピレーションをエクアドルから受け取ったり、逆に日本人を含む外国人が「地域により根付いた産業に」敬意を表すことで生まれるような影響は、お互いに必要だと思います。フェアトレードという「双方の暮らしや文化を深める」つながり方は、決して単なる通過点ではなく、地域の宝を見直す大事なプロセスだと思います。そしてこの双方に起きていることを伝えながら私はホルダーを販売しています。
住んではいてもそれまでは深く入ることのなかった(インタグの多くの人は入植者です)家の裏の森を歩いて、自分の住む地域の近くでどんな素材が染料に使われるのかを新たに発見する。そのプロセスも、豊かなものだと思います。私はそういう暮らしは送れていないけど、ホルダーの色から、森を歩くような思いを受け取ることができます。染料になる植物というのはそのまま薬であるとはよく聞きますが、色を通して植物の命が映し出されているのだと思います。プレインカの文明では染織の技術も高度に発達しましたが、同じ地域であるインタグの人々も、自然からのインスピレーションで今後古代の人たちのように素晴らしい染めの技術を深めていくと思います。
カブヤの生産者組合の技術の向上にくらべると、私たちはまだその意味を丁寧に伝えたり、販売を広げることは追い付いていません。ただ、例えばパターンを統一できれば販売しやすくても、それはしないようにしています。生産者の感性や、そのときどきで出会える植物の色を大事にしたいからです。どうせエネルギーを使って、輸入、販売をするなら、その生産の景色まで素敵なものを作ろうと、こだわっています。
「どうしてわざわざ地球の裏側から水筒ホルダーを輸入するか」に対する私なりの、これが答えです。別に、世の中により広くSWCの水筒ホルダーを広め、それで覆ってしまおうとしているわけではなく、答えのうちの1つとしてこんな風に1つずつ、「新しいつながり方」を作ってゆくことを選んでいます。
中村隆市さんはコーヒーだけでなく、コーヒーの樹がはっているその根っこの先の大地や、そこに暮らす人々のこととても良く見ていらっしゃいます。それにナマケモノ倶楽部では国際会議のときなどに「コーヒーだけを植え過ぎないで他の生活に必要な作物も一緒に育てて下さい。」ということを生産者に伝えています。これは現地の自給自足の経済が壊されては意味がないという配慮からです。中村さんの場合は、貿易ということを越えたある種の地域づくりみたいな仕事や態度なのではないか、と私は思います。
最後にふと気づいたのですが、私はこのメールを、半導体の入ったPCから送信します。ICチップは製造過程で、シリコンバレーの地下水を大量に汚染していますが、家の父はそのメーカーの1つにつとめています。なので**さんの書いていた雇用の問題を思うとどうしようもなくなることもあります。だからこそ中村さんの言うように、「雇用の壁」の前で立ち止まらず、その先を語っていくことが大事であり、「スロービジネス」というのは本当に重要なアイデアだと思います。インターネットを通して宮内さんや他のみなさんに「振り返ってみるきっかけ」がもらいましたが、パソコンも手放せないし、コーヒーも大好きだし、中東で何が起きていようと石油でできたマスカラをまつげに塗ってしまう。そういう自分だから、私には今後も、「水筒ホルダー」が必要なんだと思います。
以上、大好きな商品だけに長い文になってしまいましたが、最後まで読んでくれた方がいたら(水筒ホルダーをプレゼントしたいくらいです)ありがとうございました。
2005.02.01
チョコレートの鬼。
ひいらぎの枝と鰯の頭を飾る節分が間近なのに、それを無視するかのように、近頃街はチョコレート一色。
映画『ショコラ』をみたくなる今日この頃です。
SlowWaterCafeのオーガニックチョコレートは、エクアドルサリナス産。最高峰チンボラソ山麓にある標高3000mの高地です。カカオは、サリナスから雲をくぐって山を下ること3時間、高山帽にセーター放牧の景色とはうってかわって、黒人のひとたちが住む熱帯の地域で作られています。インタグコーヒーと同じ、コミュニティーで、里山にアグロフォレストリー(森林栽培)しています。カカオの実の美しさときたら、ハッとします。黄色、紫、オレンジ、茶色、といろんな色が混ざってお洒落。
マヤ・アステカ文明に遡る、チョコレートの歴史を調べていると、絵画や壁画が沢山出てきます。そりゃあ、あの素敵な樹や実(+そこに登る蟻たち)を見れば、絵に描きたくなるだろう!と納得。ある古い壁画に描かれた、エク・チュアフと呼ばれる「カカオ栽培者の守護神」は、旅行用の杖を手にカカオの木の傍らにたたずみ、その後ろには大きな背負子が立て掛けられています。
大事に育てられたカカオが熱帯の村々から高地サリナスへと運ばれるように、この壁画を描いたひとたちも、メキシコ低地の熱帯雨林からカカオのとれない高地へと、カカオと共に、カカオの調味料や、珍しい鳥の羽などの熱帯の物品を運んでいたに違いありません。想像すると鮮やかでたのしい!上の絵に色のついた所を想像してみて。
ただでさえチョコレートでいっぱいの頭の中なので、今週はチョコレートについてかきます。
*だけど今日の水筒の中味は、普通のお茶。あんまり上手にいれられなかったです。
















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