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2008.11.11

あたらしいつながり1

サリナス村から、チーバとよばれる外壁のないバスに揺られて1時間半(さむーい!)、シミアトゥグ Simipro_3という村につきます。ここは、標高3250メートルの谷の村。山肌は、パッチワークのように畑として使われており、人間よりも動物の数が多い!みんなリャマや、羊、豚など、それぞれの家畜を連れて坂道をゆっくり歩いています。
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30年以上前に、女の子も小学校に行かせるように(昔は女性はおうちの仕事だけしていればよいので、学校教育なんて必要ないと考えられていた)、家々をまわって、お父さんを説得してまわったという、女性の社会参加のための運動。その一環として、行われているのが、刺繍をほどこした布を使用する、この民芸品づくりです。

約80人の女性たちが、近隣の家々から、毎週日曜日に村の中心へとやってきます。家で丹念に刺繍した布を持って。この布のデザインは、この地域の風景さながら。まずは様々な動物、植物、高山帽をかぶったひとの姿を刺繍します。そして、最後に背景を斜面のパッチワークのように色とりどりの糸で縫い分けてゆきます。

子どもを背負って、バスにのって、馬にのって工房に到着した女性たちは、みんな心配そうに、でも誇らしそうに、自分の作品をとりだします。そして工房で働く4人の若い女の子が、出来具合をチェック。「こうしちゃだめと説明したはずですよ」「空が寂しいのでそこに座って雲を刺繍してから提出してください」と、厳しくも適格なダメだしをします。SWCがこれまでにお仕事を始めたグループの中でも、最初からグループ内にきちんと検品をする仕組みが作られているケースというのはこれまでになく、他のグループの運営においても参考になりそう。

もうお気づきかもしれませんが、刺繍に使われている、このビビッドな色は、作り手の女性たちの服装とそっくり。マングローヴの波打ち際の風にそよぐスカート、乾いた土を踏みしめるキチュア族のペタンコのサンダル、そして遠くからもパッと目をひく山間部のビビッドな衣装、と、エクアドルの人々の服装は、その人、という枠を超えて、その風景に似合うものだなあと長らく感じてきました。風景に溶け込む服装と、暮らしのありようが、ひとはりひとはり、縫いこまれていきます。

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Kaigi面白いのは、その日のうちに支払われる、刺繍布の代金が、すべてコイン(たくさん)で払われること。これは、この地域にとっては大金である紙幣を使うことで間違えないようにする、というのもありますが、何より、普段使うお金がほとんど「センターボス」つまり数十セントコイン、であるために、紙幣はもっているひとが少なくて、やりとりするのにも不便だから。SimiGinka_2 TiyaBananaみんな、ずっしりと重いコインをじゃらじゃら持って、満足そうに工房をあとにします。自分の縫い上げた作品が手元を離れる寂しさもきっとあるだろうな。

そして工房の外には市場が。ちょっとのぞいて見れば、どうしてみんながコインで商品代を受け取るかも分かります。とってもローカルな市場。Taihiバナナに、刈り取ったばかりの羊毛、タイヤをリメイクしたプランター、ゆでたとうもろこし25セント、みかんが10個で30セント。鶏肉、豚肉、薬草、靴下。他の町のようにビニール袋に入ったお菓子を食べてる子どもなんてほとんど居ません。こうして地域の経済が元気に成り立っているのを見るとうれしくて元気が出ます。

市場が終わったあとに残ったバナナの茎など、生ゴミはあつめて堆肥化!さて、何に使うのでしょうか?都市から離れた谷あいの村。シミアトゥグの文化をこれからも少しずつ紹介していきます。

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