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2008.06.12

隣人祭りとカルロス・ソリージャ

Cabuyatori
Upcabuya
Upokyakusama
Wansai
Uphamama

「隣人祭り」っていうのがあるそうです。パリ生まれ、ヨーロッパをはじめ世界の国々で毎年5月の最終火曜日に開催しているイベントです。同じ建物や近所に住んでいる住民同士が全員食べ物を持ち寄って一日だけのパーティをするというもの。隣近所の人のことを知らない、顔見知りという感覚が失われがちな都会において、人間同士の触れ合い、対話を再発見することで、人間関係を見つめ直そうという思想から始まったとされているそう。おもしろそうですね!

私は子供が生まれてから大分、ご近所の隣人とのつながりが再生。挨拶しかしていなかったひとたちと井戸端会議もするようになり、祭りにもまた出るようになりました。そしてご近所のおばちゃんの採集の技を習って、今なっている杏の実や、春先にはフキとのつながりも再生。今年は、私が町会の神輿の花棒を担いでいるポスターが近所に貼られてて(!)ちょっと恥ずかしいです。

今、来日しているカルロス・ソリージャは、とてもたくさんの「隣人」に囲まれたひと。『人間に留まらない地球の隣人と、暖かい関係を紡ぐこと。』それが人生における一番豊かなことなんじゃないかと思います。

カルロスと東京を散歩していたら、阪急デパートのカブヤやコーヒーのフェア販売を見たいというので、阪急にエスコートして、コーヒーとカブヤの棚をみてもらいました。入り口には、後藤さんのところの浜松缶(インタグ)コーヒーがあり、カルロスの隣人のディゴがコーヒーを育てている写真がパネルに!それをみて、「ディゴを知ってる?彼は、私がDECOINをはじめるもっと前に、コーヒー栽培をやってみたときから一緒にやってくれている、とてもよく手伝ってくれたんだ。」と嬉しそう。

カルロスの奥さんのサンディーが隣人の女性たちに提案して、そしてはじまった、サイザル麻のカブヤ編み。カブヤの商品にも、まるでそれを作る隣人たちに再開したかのように、すぐに手を伸ばして、そして布タグについたイニシャルの刺しゅうから、それが誰が作ったのかを2人で言い当てっこしてしまいました。

鳥や虫、蘭について話すときも、まさに「隣人」という感じのカルロスさんの話を一つ、報告します。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
半径1m

「これは、アンデス岩ドリ。私の住んでいる家から、たった20分の所に居る鳥なんですよ。」

私の手には、赤い鳥の刺しゅうが入ったサイザル麻の水筒ホルダー、右側にカルロス、左側にお客さん。
頭の上には、森に生い茂る蘭や蔦の代わりに、きらびやかなシャンデリア。
もう今年で5年目になる阪急デパートでのフェアに、コーヒー生産者リーダーのカルロス・ソリージャ
を連れてゆく。そのときちょうど、スローウォーターカフェの棚の前に居たのは、
いつもこの季節にやってたはずと、今年ものぞきに来てくださった50代頃の女性。
彼女は、カブヤの水筒ホルダーも持っていて、インタグコーヒーのファンでもあるそう!
「ホルダーは素敵でおでかけのときもとても便利だし、コーヒーもすごく美味しいわ。」
それをカルロスに伝える。カルロスは微笑んで、刺しゅうの赤い鳥をゆびさしてみせる。
「これは、アンデス岩ドリ。私の住んでいる家から、たった20分の所に居る鳥なんですよ。」
とても誇らしそうに、そういった。「わあ、すごい。なんと面白い鳥。」お客さんは言う。
2人の半径1m以内で、私はにやける。気持ちがよくなり、シャンデリアがもう、木漏れ日にさえ思えてくる。
ハチドリも集まってきて、隣の売場から漂ってくるコロンの香りも、森の霧だったりして。

カルロスの話には「私の家から何分」「私の家の半径何メートル」なんて表現がいつも出てくる。
「私の家から見渡すことのできる、500ヘクタールの森には、アメリカとカナダを合わせたよりも
多くの種類のランとハチドリが生息しているんだ。インタグ地区には、絶滅の危機に瀕している
何十種類もの動物が住んでいる。その多様性こそが、豊かさだし、一番の美しさなんだ。」
「家の近くの写真を撮るのが趣味」だなんて、カルロスの他には、あまり聞いたことがない。
そして、その大事な森を、鉱山開発から、コーヒーやサイザル麻カブヤのフェアトレードで守った。

みんながカルロスみたいに、自分の半径1kmを自慢しはじめたら、半径1mのいまここに居ること、
そしてそれが世界とどうつながっているのかを意識して暮らすことをはじめたら、
世界はそうとうステキな場所に変わるだろう。カルロスの家、半径1kmの誰かが編んだ鳥の刺しゅう。
私たちにそんなことを伝えるメッセンジャー。

*ナマケモノの森からの贈り物、17日まで有楽町阪急1階で販売しています!

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