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2006.12.10

道具と機械のあいだ

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Ojach

お義母さんが旅行中、出勤前に、お義父さんの様子を見にだんなさんの実家に行った。お義父さんは、わりと元気に冬の朝を楽しんでおり、むしろ「果物でも食べて」と私をきづかってくれ、沢山楽しい話をしてくれた。カメラが好きなおとうさん、今70歳なんだけど、なんと16歳の頃から8ミリビデオを手に入れて使っていたんだって。お気に入りのカメラを背負って、日本のあちこちに一人旅をした。でも、最近の携帯電話や、パソコンに関しては、取り入れるのに出遅れてしまって、今では使いたいと思っても、全然ちんぷんかんぷんで分からないんだと、少し残念そうに言った。

でも、今、ピカピカしたフロアーで、自動録音の放送を繰り返しながら売られている、携帯電話やパソコンと、おとうさんが16歳のときに手に入れて、家族の様子や、旅を記録してきたカメラって、同じ次元のものなんだろうかと、疑問に思うと私は言った。確かに、携帯やパソコンが使えると便利ではある。でも、3ヶ月おきに、どんどんモデルチェンジをし、CMから流れてくるものに買い替えて、新しい欲求を自分の中に生んでゆくような"モノ"と、自分の足で歩く時間のなかで付き合ってゆくのに選んだ「道具」とは、どこか異質な気がする。今度おとうさんのビデオやカメラを見せてもらいながら、また考えることにした。

ひとつ、思い出したのは、サリナスのチョコレート工場。もともと、スイスやイタリアで活躍していた機械のお古(きっと、ベルトコンベアー式の大規模な工場に技術革新があったんでは。)を、エクアドルのサリナス村が譲り受けたものなのだが、この機械たちの佇まいは、はっとするほど美しい。言葉で上手く説明にするのに困ったけれど、「なんだか、"機械がちゃんと道具だった頃"を思い出させるような機械」だよね、と同じく産地に行ってきた真由美さんと話していた。

道具と機械のあいだ。その決定的な違いはまだ分からないけど、どちらかというと、道具に近い方がそこに流れる時間が豊かであり、「美味しそう」なもの「素敵そうなもの」が作れそうだ、という直感がある。そして、道具と共にそこに居る、"ひと"の手や顔が、くっきり見える気がする。サリナス村のチョコレートみたいに。

Choco

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