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2006.04.15

グリーン経済

Green

"グリーン経済"をテーマにした、エコロジャパンのワークショップに参加。グリーン経済って何だろう、と思っていたけれど、一つの例として「サイザル麻カブヤの製品の色味を指定しないということ。」がある。

カブヤの女性組合の会議に出ていたあるとき、クリスマスギフト(欧米の人たちは、季節の贈り物に途上国の手作り商品をオーダーすることが多いみたい)の注文で、緑の星の模様のマットを100枚頼んだアメリカ人の旅行者がいた。すると、女性グループのみんなは、急にざわざわし始めた。

「あの緑の染料になる樹は、山の上の方にあったけど、このあいだあそこのセニョーラが残らず葉っぱを採ってってしまったから、もう残っていやしないさ。」「じゃあどうしようか、隣村のなんとかさんに頼もうか。」「それじゃあ、なんとかさんは糸を売りたいっていいだすだろうね。」「なんとかさんは染料を何処からとるんだろうかね。」、、、

色を指定すると、染料がなくなってしまう心配やら、隣村の人との関係についての心配やら、どうやらいいことが起こらないようだった。逆に、色味も、模様も指定せず、スペックだけを決めて商品を作ってもらうと、いい事が起きる。のっぺりと単色で編んだ方がずっと楽に決まっているのに、様々に遊んだ、どれ一つ同じもののない模様の商品が送られてくるのだ。そして、毎回、その一つひとつにはっとする。

彼女たちは、小さい頃からこの土地に住み、ずうっと森をみてきた裁量で、いつ、どのくらいの染料を採取したらいいか、そこに残したらいいかを、知っている。そして、そのとき森からもらうことのできる色味を使って、アルミの鍋やブリキのどかんで工夫をして糸を染め、その色に似合うような模様に編み上げる。楽しんで工夫をしながら編み上げる。

「よく売れるから」なんて、色や模様を指定して、オーダーをすると、この2つの魔法(残すことと、楽しむこと)は簡単に崩れてしまう。幸い、私たちは、楽しげな模様のばらつきに魅力を感じていて、パターンを指定しないことが大半だったから、助かったのだが。この、とりつくさない、という裁量。楽しく作れるという規模。それを持続的に流通するという覚悟。そして大事に使うこと。この4つが、グリーン経済の感覚なのではないかなあと考えた。

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